お彼岸とは「到彼岸」(とうひがん)「パーラミター」(梵語)と言い、
悩み多いこの岸(比岸しがん)から、安穏なる仏様の居るかの岸(彼岸ひがん)に
到るという意味があります。
安穏なる世界は、死んでから行く処ではなく、今生きている中で目指す処であります。
その為に仏教では、六波羅蜜(ろくはらみつ)という六つの教えがあります。
布施(ふせ)・・・人に施すこと 持戒(じかい)・・・いましめを守ること
忍辱(にんにく)・・・耐えること 精進(しょうじん)・・・努力すること
禅定(ぜんじょう)・・・自己反省 智慧(ちえ)・・・仏の悟りの智慧を収める
お彼岸には、これらの教えを実践する仏教修行をすることにより、
目指す彼岸へ到ることが出来ると言われています。
お墓参り、仏壇を清めお供え物をしてお参りすることも仏教修行となりますが、
日蓮大聖人は、何よりご先祖様に家族そろって南無妙法蓮華経のお題目を唱えることが、
六波羅蜜の修行をする何よりの修行であるとおっしゃっています。