法華宗立正寺下館別院

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人間には、限りない欲望があります。

五欲(食欲・物欲・性欲・名誉欲・睡眠欲)から離れることの出来ない、不完全な存在であります。

しかし、これらの欲望は、人間が生きていく為には、絶対必要なものであるだけでなく、人間が生活する為の原動力です。

ですから、五欲は善でもなく悪でもなく、自然必然です。欲望自体、本能であり、仏教では、煩悩であります。

この煩悩五欲が悪となるのは、私達がそれに捉われてしまう時です。
煩悩は、貪(どん)むさぼり、瞋(じん)いかり、痴(ち)おろか、三毒が根本となっています。

凡夫である我々は、この煩悩によって悩みが生じ、苦しみが起きてくるのです。

人間の限りない我欲、激情の為に善悪正邪の分別を失い、身を破滅させるのです。

法華経の教えでは、「煩悩即菩提」といってお経の功徳によって煩悩を転じて自分の姿を正しく知ろうと反省する心が生まれ、又、仏様の智慧をいただき、他を想いやったり、すべての人を慈しむ行いを身につけた人となるのです。
どのような悩みでもご相談ください。

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